じゃあ、意識くんは何をしてるんだぁ?
意識くんは無意識の出してきた解答ににNOと言うのが仕事だ。
例えば、無意識が「やめろ、やめろ、面倒だから」「傷つくかもしれないから、しないほうがいい」と言ってきても、
「ダメだ! やれ!」とダメ出しするのが意識くんの役目なんだ。
あるいは、無意識が「楽しいからやっちゃえ!」と提案して来ても、
それは、「相手が傷つくからやるな!」「それは法律違反だからするな!」とダメ出しするのが意識くんの大きな役目なのだ。
そのため意識くんには瞬発力があり、短期的には無意識を抑え込むことができる。
しかし、時間とともに意識くんのパワーは弱まり、やがて無意識に負けてしまう。
なぜなら、意識くんの力が1だとすると、無意識の力は約20だと言われているからなんだよ。
なるほど、この意識くんが無意識にやっつけられる状態が、よく言われる「精神力が弱い、根性がない、努力が足りない」
ということなんだなっ。ブヒ!
おっ、豚くん、よくわかってるじゃないか!
今回から、いよいよ「まとめ編」だ。できれば、この「まとめ編」は出版したいなぁ・・・。
さて、豚くん、人生は選択の連続だ。
人は考え、選択し、自分の意識下で人生を築いている。
誰もがそう思っている。
しかし、それは間違いなんだよ。
人は無意識が用意した選択肢の中からしか答えを選べない。
また、人は無意識が慣れ親しんだ思考回路でしか考えることができない。
つまり、人生の大部分を形作ってるのは無意識なんだよ。