前回、「幸せ」とは、身近な人と質の良い人間関係が作り出してくれるということを話した。覚えてるかい?
覚えてますよ。しかも、そういう人間関係を作ることで健康を維持できる確率や成功する確率が、そうでない人の3倍上がること、また、そうできている人はそうでない人の年収よりも高いってことも教わったよ。
よしよし、復習はバッチリだな。
じゃあ、ここで問題だ。身近な人と質の良い人間関係を作るにはどうすればいいのかな?
・・・う〜ん、難しい質問だなぁ。
難しくなんかないさ。自分の周りで幸せそうな人を思い浮かべてごらん。
どんな特徴がある?
えっ、笑顔かなぁ・・・。
いいねえ。笑顔で人に接すれば、だいたい相手も笑顔で返してくれる。それって、お互いが幸せを感じる第一歩だよね。正解だっ!
でも、それだけじゃあないよな。
例えば、「知識や技術がある」なんてのはどうだい?
えっ?
知識や技術があっても嫌味な人間もたくさんいるじゃないっすか。
なるほど、だがなぁ、豚くん、「知識と技術」は必要なんだよ。特に会社ではなっ。
だって、それがないと上司や仲間に貢献できないからな。仲間に貢献できない奴は、会社で質の良い人間関係なんて築けないだろ。でもって、誰かに貢献するには知識や技術が必要なんだよ・・・。
ちなみに、周囲を見渡してごらんよ。良い人間関係ができてる人は、ちゃんと知識や技術があるだろ。まあ、取り柄と言い換えても良いけど。
そういう意味では、ちゃんとルールを守れるっていうのもそうかなぁ?
その通り、周囲を見渡してごごらん。質の良い人間関係を築けてる人間は決まってルールを守ってるだろ。
もっと言うと、自分自身をうまくコントロールできる人間は更にこれに当てはまるってことだっ。
なるほど・・・。でも、そう考えると、当たり前のことばかりじゃないか。
その通り。
だがな、豚くん、その当たり前のことが当たり前にできていないのが人間なんだ。しかも、自分ができていないことに気づけない・・・。
その理由の多くは、「当たり前のことが何なのかを知らない」それと、「当たり前のことをしたいけれど、それができないことが多い」この二つに大別できる。
そこで、次回からは質の良い人間関係を築くためにすべき「当たり前のこと」と「当たり前のことをいつもできるようにすること」その方法について学んでいくことにしよう。